■ 修正会
平安時代には講堂などで元日から七日間にわたって「修正会」が勤められ、また鎌倉時代になると大仏殿の主要な法会の一つにもなり、夜は舞楽が演ぜられるなど、厳粛で盛大な法会が営まれていました。しかし、応仁の乱から続く戦乱の時代をむかえるに至って、東大寺は伽藍の多くを焼失するとともに、この「修正会」も続けることが出来なくなってしまいました。現在行っている「修正会」は、江戸時代になって再興されたもので、正月七日に大仏殿で初夜・後夜の法要をお勤めしています。
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節分・星祭
午前10時頃から二月堂東南の飯道神社上の壇で還宮作法が厳修され、山のように積み上げられたお札に点火されます。年末から前日までに古くなったお札などを二月堂の受付に持参しておくと、還宮作法修法の上、浄火で焚き上げてもらうことができます(無料)。
一方、 「星祭り」 は、星に「除災与楽」を祈る法会のことをいいます。災いを遠ざけ幸せを呼び込みたいという思いは、人々の変わらぬ願いではないでしょうか。東大寺では 毎年二月の節分の日の夕刻、 二月堂本堂に 万灯明をともし、 「星曼荼羅」を掲げてこの修法を勤めます。
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■ 修二会(しゅにえ)
行中の3月12日深夜には、「お水取り」といって、若狭井という井戸から観音さまにお供えする「お香水」を汲み上げる儀式が行われます。また、この行を勤める練行衆の道明かりとして、夜毎、大きな松明に火がともされ、参集した人々をわかせます。
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■ 仏生会
一山の僧侶が、「鈍色」と呼んでいる装束で大仏殿の集会所に集まります。仏生会で導師の役をつとめる者は、ここで「法服」と呼んでいる法衣にきがえ、他の式衆とともに大仏殿での法要にむけて集会所を後にします。
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■ 聖武天皇祭
五十六歳で崩御された聖武天皇の御忌法要で、午前8時から、聖武天皇をおまつりしている天皇殿で論議法要が行われます(午前11:30頃まで)。この法要中に限り、日ごろは公開されていない天皇殿を参拝することが出来ます。
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■ 解除会(げじょえ)
わが国で古来より行われていた六月の晦の「夏越の祓」や「水無月祓」と深い閑係がある仏会です。
法要は、 出仕する僧侶が直径2m余の大きな茅の輪をくぐり 、午前8時より始まります。
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■ 大仏さまお身ぬぐい
200人程の僧侶や関係者が、早朝より二月堂の湯屋で身を清め、白装束に藁草履姿で大仏殿に集合、午前7時より撥遣作法が行われた後、全員でお経を唱え、年に一度の大仏さまの「お身拭い」を始めます。午前9時30分頃には終了。そのあと、大仏殿の消防設備の放水試験などが行われます。
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■ 大仏殿万燈供養
東大寺大仏殿では、盂蘭盆の最終日、8月15日の夜、大仏さまにたくさんの灯籠をお供えして、万灯供養会を厳修いたします。大仏殿の万燈供養会は、お盆に帰省できない方々にもせめて御先祖の供養をしていただけるようにという趣旨で、昭和60年に始められました。
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■ 除夜の鐘
今でも大鐘を撞く時は撞座の下を撞いていますが、鎌倉時代に力持の武将、朝比奈三郎が撞いたところ三日三晩鐘がなりやまなかったので、その後撞座の下を撞くようになったといわれています。
鐘が大きいので、先着順に8名づつ程の組になって綱をひくことになります。
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